塗装が剥げるの嫌だから素立ちから動かしません!
せっかくの可動式プラモデルなんだからカッコいいポーズをとらせて遊んだほうがいいと思いませんか?でも頑張って全塗装したのに動かしたせいで塗装が剥げてしまった!!という事故も結構多いですよね。私は調色しないので、同じ色で塗りなおすのも簡単ですが、調色する方は同じ色がもうない!再現できない!もう塗れない!!ということもあるかもしれません。
パーツが干渉して塗装が剥げるということは、、、?
本当にそんなメカがあるとして、そもそも動くことによってそこの塗装は剥げるのだっ!という解釈もありではないかな?
私のオリジン版ザクⅡ。数年にわたり何度も散歩に連れ出し、天然ジオラマ撮影を行ってきたせいで太ももの部分がフロントアーマーにあたって塗装が剥げてしまっています。本当にザクⅡがあるとしたら、同じようにここには傷ができるんですよ。たぶん。きっと。


というわけで、傷塗装で剥げをリカバリーしていきましょう!!
使うのは水性ホビーカラーの焼鉄色。隠蔽力がやたら高いのでこういう仕事にピッタリです!塗装が剥げて金属色が見えているという感じに塗っていきます。

今回の相棒は文盛堂の細筆。コシがしっかりとしていて毛のまとまりもいいので細かい塗装にお役立ち!
何も考えずに成形色が見えてしまっているところを焼鉄色で塗っちゃいましょう。


写真ではわかりづらいけどこちょこちょっと焼鉄色を塗ってます。これだけでは芸がないのでもう一工夫。
傷の周りってどうなってるのかな?
塗装が剥げて下地が見えているということは、下地と塗装の境目もある程度ダメージを受けているはず。そこで思い切ってホワイトで傷の周りを塗っちゃいましょう!

薄っすらと色をのせたい時にはエナメルがおススメです。毎回言ってますけど失敗しても簡単になかったことにできるので作業のハードルも下がります!!
これを、同じく細筆で塗っていきます。

このままではただ白いだけなので、エナメル用薄め液だけを含ませて、軽く拭きとった筆で滲ませていきます。

どーーんとホワイトがくるのではなく、なんとなく傷の周りも削られて痛んでいる感じに見えませんか?
塗装してある色の同系統の明るい色でやってもいいのですが、1/144スケールではほとんど効果が見えません。機体色が何色でも、思い切ってホワイトで攻めてみるのがいいと思います。
薄め液だけの筆で、外側から少しずつエナメルを溶かして、徐々に焼鉄色の境目まで焦らずに攻めていく感じで滲ませるのが私のやり方です。全部取れっちゃった!となったらまたホワイトを塗ればいいし、機体色が黒でホワイトが目立ちすぎると感じたら、いったん全部拭き取って、明るめのグレーでやってみる等、水性ホビーカラーで塗った焼鉄色にダメージを与えずにうまくいくまでやり直せます!!
これでポージングも怖くない!!!
いかがだったでしょうか。簡単に塗装剥げを傷塗装にしてリカバリーが出来ちゃいました!これでまた天然ジオラマ撮影に連れていけるね!!
私の場合は基本的に汚し作品しかないので、傷を表現することに何の抵抗もありませんが、キレイに仕上げたキットの場合は、、、ご自身の判断にお任せしますw

このザクⅡの過去の活躍を少しだけご紹介w



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