汚し塗装のススメ①(チッピング編)

汚し塗装

あのー、ほら、なんか点々がいっぱいついてる汚しってなんて言うの?

 チッピングですかねw

 チッピングは塗装ハゲや微小な欠けなどを表現する方法で、細かくランダムな模様を書き込んでいく塗装法です!

 私の中での汚し塗装では、一番最初の工程になります。というか塗装の続きくらいの感覚ですかね。今回以降、順を追って汚し塗装、ウェザリングについて解説していきます。私の塗装過程の順番としては以下の通り。

  • 筆塗り
  • デカール(そのうち解説予定w)
  • チッピング(今回 ①) ←ここから汚し塗装!
  • 艶消しトップコート
  • フィルタリング(②)
  • サビ表現(やらない時もあるよ③)
  • ピンウォッシュ(④)
  • ドライブラシ(⑤)
  • 艶消しトップコート

スポンジが大活躍!

 不規則に細かい点々を入れていくにはどうするか。スポンジでポンポンするしかないでしょ!w

 でも最近の百均スポンジは速乾だかなんだか、目が粗くてスカスカなんですよね。台所仕事にはいいのかもしれないけど、チッピングにはちょっとwww できるだけ昔ながらのスポンジを探して使いましょう(全然解説になってないなぁw)

右が最近の100均スポンジ。スカスカで全然ダメっす、、、

 私は洗車用のスポンジを大事に大事に使ってますw。スポンジをちょっとちぎってみましょう。不規則な凸凹ができると思います。ちょっと先を尖らせるようにさらにちぎって、準備完了。

 私のチッピングのお供はタミヤエナメルのダークグレイ。これは清水塗りで紹介したプロモデラー清水圭氏のチョイスに倣っています。下地にメカサフヘヴィーを塗り、その上に水性ホビーカラーで下地も残しながら塗装。そのメカサフへヴィーと水性ホビーカラーの境目をさらに自然に見せるようにチッピングで境界をぼやかしている、という感じの使い方をしています。

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リズミカルにポンポン!

 先を尖らせたスポンジに、塗料をつけて、まずはティッシュなどにポンポン。薄く点々が残るくらいまでやってから今度はプラモにポンポン。押し付けないように、軽くスタンプする感じで、優しくポンポンしましょう。あんまりついてないじゃん!っと思うかもしれませんが、焦らずこれを繰り返してください。ふき取りが甘いとべちゃっと塗料がついてしまします。また、スポンジの中には意外と塗料が残っていたりするので、グイっと押し付けても同様にべっちゃ。焦らず優しくリズミカルにポンポンがコツです。

 エッジの部分はある程度濃い目についても大丈夫。エッジから始めて、ある程度カスカスになってきたかなという段階で面の中心にもポンポンしましょう。

デカールもハゲたり欠けたりするでしょ!

 チッピングはデカールの上にも。機体は使用感満載なのにデカールだけピカピカなのは不自然。デカールの上にもチッピングを入れて、使用感を演出します。冒頭の手順でチッピングの前にわざわざデカールを記載したのはそんな理由があったからです。

存在感が増してきたのではないでしょうか!

やり直しも簡単!そうエナメル塗料ならね!!

 簡単そうに見えて意外と加減が難しいスポンジチッピング。水性塗料の上にエナメル塗料でやっているので簡単にチッピングだけ消すことができます。綿棒にエナメル溶剤を浸してやりすぎたと思うところを拭くだけ。あっという間になかったことにできます。水性ホビーカラーの塗膜はノーダメージ!!これなら怖くない!何度でも納得いくまでやり直しが可能です。

 あまり悩まずポンポンやって、全体を見ながらやりすぎた所を調整していけばちゃんと狙った感じにできますよ!

 できた!と思ったら次の工程の前に艶消しトップコートをしてあげましょう。

シルバーですれば銀ハゲ、茶系の色でやればサビが浮いてる感じにも

 私はあくまで筆塗りの延長のような感じでチッピングをしています。だからこれらの表現は他の工程でやることが多いですが、色を変えて重ねればチッピングだけでも色々な表現ができますよ。

サビっぽくするならハルレッド、煤けた感じには思い切ってブラックもあり。私はシルバーはあまり使いません。
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 ただしやりすぎ注意です。私個人の意見ですが、銀ハゲってカッコいいけど1/144や1/100スケールでいたるところに銀ハゲがあると不自然な気がします。足回りや腕など、よく動いてどこかに擦れることも多いだろうな、という箇所にちょこっと入れるくらいが丁度いいのではないでしょうか。とはいえプラモデルの表現はデフォルメしてナンボなので、全身銀ハゲも面白いですけどね。別に正解があるわけではないので個人の自由で楽しみましょう!

 この辺りは後々出てくるドライブラシ編でも解説したいと思います。

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